2014年3月 第1回 中国鉄道研修旅行

中国鉄道研修旅行は,2014年3月2日~8日にかけて,合計10名(途中合流1名)の参加により実施されました.
本会の時刻表編集者がうち5名(代表を含む)でした.
中国鉄道研修旅行は,北京で寝台列車に乗車するところから幕を開けました.33時間の硬臥(客車開放型3段寝台)の旅を経て到着した嘉峪関では,蘭新線の撮り鉄や嘉峪関の参観を行いました.
また,嘉峪関では,これまでにほとんど日本人が乗車したことがなかったであろう,山中の鉱山に分け入るローカル線(嘉鏡線)の乗車を敢行しています.

こうして嘉峪関に二泊滞在したのち,行程は折り返しを迎えます.
蘭新線で新疆と内地とを結ぶ定期列車としては最後に残る,旧型客車によって編成された寝台列車に乗車し,次なる目的地の手前の宝鶏に向かいました.
翌朝,宝鶏で乗り継ぎを行い,宝鶏~西安の間は中国高速鉄道を体験しました.
車両は,日本のE2系を元にしたものです.
1泊した西安では,農村や開発に失敗した鉄道駅の見学,兵馬俑参観,時刻表に載らない職員輸送列車への乗車などを行いました.

行程中最後に乗車した列車は,西安から北京への特快列車です.
この列車では,軟臥(客車2段4人個室)を体験しました.
流れる景色と夜空の下で旅行の感想を語り合った時間は,参加者に深い印象を与えています.
北京滞在最終日には,中国鉄道博物館(東郊館)や市内観光を行い,最後に,全員で会食して旅行は幕を閉じました.
また,参加者全員が事故なく旅程を終えられたことをここに報告します.

今回の旅行を通して,中国の鉄道および,その背景となる社会経済・文化事情について,よりよい理解を得ることが出来たと考えています.
今回の旅行で得られた知見を当会の活動に生かしていく所存です.
また,参加者から好評だったため,2015年にも研修旅行を継続して実施することを検討しています.
次の目的地は中国東北部を考えています.

このたびは,宣伝へのご協力やご期待をいただきありがとうございました.引き続き,写真などを掲載して,見聞の報告に努めてまいります.

2014年3月29日 中国鉄道時刻研究会代表 何玏


それでは以下に写真と詳細を掲載いたします。文責twinrail


前行程 1日目 : 2月28日

この日は主宰者のtwinrailと何玏のみで撮り鉄に行きました。


旅の始まりは北京駅から。



東風4型が牽引する客車列車で懐柔という町に向かいます。


懐柔駅から中心部に向かって歩き、そこで捕まえた三輪タクシーで大秦線の線路際へ。


石炭を満載した200両超の貨物列車が10分おきに通過します。これはすごい。

1時間ほどして三輪タクシーで懐柔の町まで戻ります。

そこからは白タクシーで懐柔北という小さな駅へ。


帰りは緑皮車(旧型客車)でした。

この日は北京にある人民大学に宿泊しました。


前行程 2日目 : 3月1日

この日から旅行参加者が一気に増えたので、鉄道組と観光組に別れて行動します。

鉄道組はバスに乗車し、豊沙線の雁翅駅の附近に行きます。

フラフラと撮影場所を探して辿り着いたのがここです。


北京から少し離れただけで、山あいの景色が広がりますが、本数はかなり多いですね。

夕食は北朝鮮料理を堪能。


冷麺から犬肉まで食べられました。

本日も人民大学に宿泊しました。


1日目 : 3月2日

いよいよ全員が揃い、研修旅行の本行程開始です。

出発の前に、まずは天安門を観光。



その後、北京駅からK43列車に乗って、33時間掛けて嘉峪関へ向かいます。


日本では滅多に乗れなくなってしまった寝台列車、種々の車内販売、食堂車など、初めての体験で時間があっという間に過ぎていきます。


2日目 : 3月3日

丸一日経って目が醒めると、列車は砂漠の中を走っていました。


景色を眺めるだけでなく、お菓子を食べたり、お喋りに興じたり、お昼寝をしたり…

中国の寝台列車は飽きることがありません。

日が沈んでから嘉峪関駅に到着し、市内のホテルに宿泊しました。


3日目 : 3月4日

この日も鉄道組と観光組に別れて行動します。

鉄道組は嘉峪関をバックに列車を撮影します。


明代から遺る嘉峪関を背景に最新型の電気機関車が通過していきます。

合流後は鏡鉄山線というローカル線に乗車します。


駅の周りは鉱山以外何もありません。

市内に戻った後は、イスラム料理を堪能し、再び市内のホテルに宿泊しました。


4日目 : 3月5日

朝遅い頃に嘉峪関を出発し、K1662列車で宝鶏に向かいます。


何と空調が付いていない旧型客車です。

まだ窓を開けるには寒い季節だったのが残念ですね。


5日目 : 3月6日

翌朝早く、宝鶏駅に到着。

バスで高鉄の宝鶏南駅に向かうも、バスが遅く、乗り遅れてしまいました。

ひたすら2時間待って、次の列車に乗車。


E2系は中国の大地でも走ります。

西安北駅で下車し、西安郊外にある何玏の父親の生家へ向かい、中国の農村を見学しました。

夜は何玏の伯母の招待で焼き肉を戴いた後、陝西師範大学で宿泊しました。


6日目 : 3月7日

朝早く起きて西安駅に向かいます。

乗車するのは、時刻表に載っていない職員輸送列車です。


中国では珍しい2階建て客車が使われていました。

途中駅から、西安の定番観光地である兵馬俑に行きます。


その大きさに只々圧倒されるばかりです。

午後は軍服店などでショッピングをします。

夕方になって西安駅に戻ります。


ほとんどの車両が軟臥(A寝台)で構成されたT43列車に乗って北京へ戻ります。


7日目 : 3月8日

北京西駅に到着後、再び鉄道組と観光組に分かれます。

鉄道組は中国鉄道博物館へ向かいます。


100種はあろうかという車両が展示されており、何時間いても飽きることがありません。

午後は鉄道書店に向かいましたが残念ながら休日で閉店していました。

夜は再び人民大学に宿泊しました。


8日目 : 3月9日

いよいよほぼ全員が日本に戻る日ですが、何玏とtwinrailは一足先にホテルを出ます。


北京の地下鉄1号線です。

永定河の鉄橋に向かい、京広線を撮影します。


列車本数も少なく、空も霞み、あまりいいコンディションではありませんでしたが…

これにて中国鉄道研修旅行は無事終了しました。